このシリーズ「転勤妻の日常」は、夫の転勤で知らない土地へ飛び込んだ私が、
孤独や戸惑いを乗り越え、少しずつ居場所を見つけるまでのリアルライフストーリーです。
▶ シリーズ一覧はこちら
■ 大切な人たちが次々と訪ねてきてくれた
地方に移り住んで最初に驚いたのは、家族や学生時代の友達、地元の仲間が次々と
「会いに行くよ!」と言ってくれたこと。都会の友人だと新幹線や飛行機を乗り継いで、
何時間もかけて来てくれる。遠方から足を運んでくれるからこそ、再会の喜びが何倍にも増しました。
■ 旅行気分で巡る“わたしの街”ガイド
「せっかくだからここも見てほしい!」と、観光地だけでなく、地元スーパーのおすすめ食材屋さんや
隠れ家カフェ、穴場の絶景スポットまで案内ツアーを開催。友達は私の案内にわくわくし、
一緒に写真を撮ったり、地元のソウルフードを食べ歩いたり。まるで毎回ミニ旅行気分でした。
■ 飲み会も遠慮なしの大盛り上がり
もちろん、夜は行きつけの居酒屋を案内。地方ならではの地酒や郷土料理を肴に、
友人たちと語り合い、大笑い。普段は日常の忙しさでできないぶっちゃけトークも、
「久しぶり!」の一言で自然に始まり、深夜まで続く熱い飲み会に。
■ 「毎日会えない」からこその濃密時間
実は地方に引っ越してからは、友達と毎日会えるわけではありません。それでも、
逆に「次に会うまで何を話そう?」「あの場所にまた行きたいね」と会話のネタが尽きず、
短い時間でも心から楽しめる。濃密だからこそ、一瞬一瞬がかけがえのない思い出に変わります。
■ 再会で育まれる絆の深さ
足を運んでくれるという行為自体が「私との繋がりを大事に思ってくれている証拠」。
何気ない会話や笑顔の裏には、「これからもずっと友達でいようね」という約束を感じ、
改めて人との絆の深さを実感できました。
■ 一人じゃないと、心から思えた瞬間
初めて来た日、駅から走って会いに来てくれた大学時代の親友。
結婚祝いにとプレゼントを抱えて顔を見せてくれた地元の同級生。
そんな再会が何度も繰り返される中で、私は自分が「一人じゃない」と心から実感しました。
そしてこれからは、どこにいても大切な人たちをもっと大切にしようと再確認したのです。
▽ 次回予告:「ふたりで旅して、ふたりで生きる」
第4話では、まだ子どもがいない私たち夫婦が、
転勤先で過ごす“ふたり時間”の特別な楽しみ方についてお届けします。どうぞご期待ください!
コメント