わが家の育児は、混合育児から始まり、生後3ヶ月の頃に完全ミルク（完ミ）へと移行しました。初めは「母乳が当たり前」という勝手なプレッシャーもあり、できる限り母乳で育てたいと思っていた私。でも、現実はほんっとうにそう簡単ではありませんでした。
思うように進まなかった母乳育児
出産直後は母乳も出ているように感じていたのですが、日が経つにつれて「なんだか出が悪いかも？」と感じるようになりました。赤ちゃんもあまり吸わなくなり、そのうちますます母乳の分泌が減ってしまうという悪循環に。
助産師さんからも「あまり無理してママのストレスが溜まる方がダメだよ。混合で様子を見ましょう。」と言われ、しばらくは母乳とミルクを併用する日々。でも、授乳のたびに「出てるのかな？足りてるのかな？」と不安になり、母乳の出具合に一喜一憂する毎日がしんどくなってきました。
そして、生後3ヶ月を迎えた頃、思い切って完全ミルク育児に切り替えることを決意しました。
完ミにして感じたメリット
完ミに移行してからは、気持ちも体も少し楽になったように感じました。
まず一番大きかったのが「赤ちゃんが満腹になりやすい」こと。母乳だと授乳間隔がバラバラだったのが、ミルクに変えてからは夜間もしっかり寝てくれるように。私自身も眠れる時間が増え、育児に少し余裕が出てきました。
さらに、家族がミルクをあげられるというのも大きなメリット。夫や祖父母にも育児を手伝ってもらいやすくなり、ちょっとしたお出かけや用事のときも預けやすくなりました。
また、外出先でも時間や場所を気にせずミルクをあげられるのも助かりました。授乳室を探し回る必要がなく、車の中やカフェでも対応できるのはありがたかったです。
もちろんデメリットもありました
ただし、完ミにも当然デメリットはあります。
まず、ミルク代がとにかく高い！毎月の出費がじわじわと家計を圧迫してきます。ちょっと節約したいな…と思っても、赤ちゃんの栄養のことを考えると削るわけにもいかず、複雑な気持ちでした。
それに、哺乳瓶の洗浄と消毒がとにかく面倒。授乳のたびに洗って消毒して、次に備える。地味だけど確実に手間がかかります。
加えて、赤ちゃんが泣いてもすぐにはミルクをあげられないこともストレスでした。お湯の温度を気にして作る手間もあり、出先では荷物も増えがち。ミルク・哺乳瓶・お湯・水…などなど、持ち物が多くなるのも悩みの種でした。
当時の私の心の中
完ミに切り替えると決めたものの、やっぱり心のどこかで引っかかっていました。
「母乳じゃなくて栄養は大丈夫なのか」「母乳をあげない私は母親失格なんじゃないか」——そんな思いが、ふとした瞬間に湧いてきては私を苦しめました。
SNSでは「完全母乳で育ててます！」という投稿が目に入り、自分と比べては落ち込むことも。完母の友達と話しているだけで、勝手に自分を責めてしまうような、そんな時期もありました。
気にしてないつもりでも、本当は気にしていたんだなと、今振り返って思います。
今だから思うこと
でも、結果として、わが子はミルクでも元気いっぱいに育ちました。周りの赤ちゃんと比べて発育が遅いこともなく、むしろ食欲旺盛で活発に動き回っています。
そして、ミルクだからこそ得られた愛情表現もありました。哺乳瓶を都度消毒したり、栄養成分を調べて選んだりするのも、立派な「親の愛情」です。
1歳前には自然とミルクも卒業できて、あの時悩んだ日々も、今では良い思い出になりつつあります。
完母も、完ミも、混合も、それぞれの家庭に合った方法があっていい。育児に「これが正解！」なんて一つの答えはありません。
参考リンク
あの時の私のように悩んでいるママがいたら、「あなたの選択も、ちゃんと愛情にあふれているよ」と伝えたいです。
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